「家族の会話がはずむ」家
T様邸(岐阜県大野郡)
施主のT様がめざすのは、着心地のいい普段着のような家。
そして5人家族の暮らしにしっくりなじむ家。
依頼主が何に心地よさを感じているのか、設計士はどうそれを形にしてくれるのか。
きめ細かな打ち合わせに、今回は意外なツールが大活躍しました。
【インタビュアー/馳 純】
—— 家を建てようと思ったきっかけは?
世界遺産に登録された合掌造りの白川村では、昔から長男を家長に、次男家族や三男家族も同じ屋根の下で暮らしていたんですよ。
私も結婚してから父の家で同居していたんですが、弟2人が実家に帰郷した事や、私達の長男がこの春に小学生になるから子供部屋を作ってやりたかった事、この2つが切っ掛けとなり新居を建てることにしました。財産分けじゃないんだけど、家長の父から土地を分けてもらえたのも新築へ向かう弾みになりましたね。
—— 建築会社を選ぶまでと、シードックホームに決定した経緯を教えて下さい。
御母衣ダムが目の前に見える平瀬温泉の牧という地区では高山だけでなく富山も生活圏に入っていて富山の建築会社も選択肢に入っていました。ところが妻が手にした情報誌にシードックさんの施工例が掲載。
これを見て妻の気持ちは一気に傾いたんです。(ご主人)
—— どんな暮らしをしたかったか、それを実現するためにどんなコトに拘りましたか?
「小さな時から自立できる子育てを!」という指針が白川村にはあって、主人は三人の息子には独立した空間をと推していたのです。
私はひとつの空間を共有するような区切りのないイメージでしたね。結果は独立した空間を選択したのですが、ダイニン・キッチンから私がいつも見ていられる階段の中二階部分に、子供達の勉強兼遊び場所を作ってもらいました。(奥様)
—— 打ち合わせをする中で、シードックホームからの提案やアドバイスで、参考になったことを教えて下さい。
色々な住まいを見学したあと、こちらの希望をお伝えしたんですよ。
その後にシードックさんからテーマ別にいくつかの設計プランが提示されました。
これはここが。そっちはここ。と、言った感じで一つ一つポイントを伺いました。
私達がここは好きだけど、ここはどうも気に入らない、なんて言う打ち合わせをしながら、次第に「じゃ、こっちとあっちの良い処をこんな具合に取り入れましょうか!」と言う流れの中で、進んでいきました。 こうしたプロセスは非常にわかりやすく、シードックさんの住まいづくりに対する懐の深さに感謝しています。
—— 間取りデザインなど、気に入っているところを教えて下さい。
主人が好きなのが居間。クロスの材質や風合い、そして色。さらに照明が素敵です。インテリアは空間づくりの重要なポイントなのですが、こだわりだすと選択肢が増え、決めるのが大変。
トータルなデザインはシードックホームさんにお任せして正解でした! その次は玄関横のクローゼット。白川村は豪雪地帯ですから長靴や防寒具は欠かせません。
すっきりした玄関と壁ひとつ隔てたクローゼットに、こうしたものが整頓できるのは良いですよ。(ご主人)
主婦の私はストックルームかな。富山や高山でまとめ買いしたのを貯蔵できる空間はずいぶんと助かります。
ここには冷凍庫も置いていて新鮮な北陸の魚をストックしているんです。(奥様)
—— 完成後、ご友人や知人からの評価はどうでしたか?
この地区では20年前に建てた父の家が今でも一番新しいというくらい、まわりは昔の家ばかりです。そんなところに外観が黒と白のモノトーンで、壁には縦長の窓ガラスの家が建ったのですから、地元で話題にのぼらないわけがありません。
足を踏み入れた友人は外観からは想像できないくらいの部屋数に驚き、さらにモダンな和の空間にたたずんで、「住まいってこんなに楽しくてワクワクするんだ!」とびっくりしていました。
—— 工事を振り返り、シードックホームに依頼して良かったと思った点を教えて下さい。
携帯アプリのラインを、担当の方や社長の政井さんも使っていることを知って、「これを使わない手はない」と。高山との距離を考えると頻繁に顔をあわせる訳にはいかないでしょう。といって要望があるたび電話をかけるというのには抵抗があって。その点、ラインでメールをやりとりすれば、思いが気楽に伝えられるかなと思って、主人もふくめ4人が打ち合わせにラインを使いました。
主人は「あ~、また嫁さんがリクエストをしてる」と履歴確認をしていたようですが、こういうツールに対応して頂いたシードックさんには感謝です。
—— これから工事を始める方へアドバイスをお願いします!
新築現場が裏だったこともあって頻繁に見に行っていましたが、シードックホームさんは工事の段階毎に大きさや形状、そして色などの確認をされました。(主にクロスや木部関係)
平面図面と実際は違いますし、形になってから見えてくることもある訳です。
「それはできない!」と言われたことがなく、希望を伝えればその都度「考えてみましょう」でした。これは非常にありがたかったですね。みなさんも遠慮せず要望をしっかりと伝えることこれが大切です。