『 皆が集まるモダンリビングの家 』
S様邸(岐阜県飛騨市)
私たちが建てた家の造りを娘が受け継ぎ、新たな感覚で手直しをして、よみがえった家。
同じ答えはひとつとない、多様なリフォームから、もっとも正解に近い空間を設計士が提案。
それによって5人家族のふれあいがさらに豊かになったという一例です。
【インタビュアー/馳 純】
—— 家をリフォームしようと思ったきっかけは?
10帖ほどのアパート暮らしから始まった新婚生活。
新しい家が欲しくて建てた35年前の住まいには、夫婦で一生懸命に頑張った証がいたるところに残っています。
それでも老朽化には勝てなく、タイル貼りの風呂の天井からは絶えず雫が落ち、当時モダンだった台所も狭くて使い勝手が悪くなりました。 そんな事から「いっそうリフォームして新しくしようかな」と思っていたのです。
—— 建築会社を選ぶまでの経緯と、シードックホームに依頼しようと思った経緯を教えて下さい。
シードックホームの政井さんが私のお店へ食事にみえたのです。 頭の隅にリフォームのことを考えていましたので、現状の住みにくさをぽろっと話しました。 話をしているうちに、政井さんの家に対する熱い思いに心が揺り動かされ、 「このタイミングでこういう方に出会ったのも何かの縁」と、リフォームに踏み切りました。
—— 工事をする前はどんな不便さがあったか、それを解消する為にどんな工夫があったか?
台所やお風呂の水回り。そして35年間暮らしてきた生活のアカといいますか、 氾濫する物に囲まれて暮らす日々に終止符を打ちたかったのです。
35年前の当時では驚くほどモダンで斬新だった住まいも、時が経つと、使い勝手の悪さが目についてきました。
そこで台所は有効スペースを確保しながら使い勝手のよいレイアウト、そしてお風呂はユニットバスに替え、憩いの場にしたい。 あわせて改装する空間の収納スペースを充実にすること。 これがリフォームのポイントになりました。 もちろんデザインはシードックホームのセンスにお任せでした。
—— 打ち合わせをする中で、シードックホームからの提案やアドバイスで参考になったコトを教えて下さい。
キッチン・ダイニングのスペースは改築後に1mほど広げただけで、大きさは以前とほぼ同じ。
横に置いていたキッチンを縦にし、さらに収納棚をプラスしもらったのに 使い勝手は以前と比べようがないくらいアップしました。 キッチンの向こうには孫が気に入っているカウンターがあって、サブの勉強机にもなっています。 問題のバスルームの天井からは以前のような冷たい雫は落ちてこなくなり、 空間全体が温かくて、とても明るくなりました。
—— 間取りやデザインなど気に入っている箇所を教えて下さい。
見学会ですごく気に入ったのがバスルームの坪庭でした。 足側の壁をくりぬき、その中に坪庭が仕込んであるのです。
取水鉢に落ちる水の音。すかし彫の陶器のシェードから洩れる灯りを眺めながらの入浴は最高ですね。娘も孫も息子も家族全員のお気に入りです。 ほかには2階の娘の部屋。服や靴、アクセサリーなどを クローゼットの中へ奇麗に収納できるようになり、部屋がスッキリして、本人もとても気に入っています。
—— 完成後、お友達や知人からの評価はどうでしたか?
ここはまわりが田んぼばかりという田舎です。外観は以前と変わってはいませんが、キッチンのドアやバスルームのドアは まったくモダンになりました。 ドアを開けて、来訪者がびっくりされる顔が楽しみです。
いずれの空間も使い勝手がよく、明るくてモダンで、コーヒー片手に、「まるで喫茶店にいるみたい」と友人は驚いています。
—— 工事が終わって、シードックホームに依頼して良かったと思った点を教えて下さい!
政井さんの熱い思い。これに私は惹かれ、リフォームをGOしました。
仕事柄、私は色々な人と出会っていますので、ファースト・インスピレーションにかけたのは間違いなかったわけです。 クロスやカラーリング、床の材質や照明デザインなどお任せした細部は思った以上の仕上げになり、大変満足をしています。 職人さんをはじめ、みなさんが完成にむけ、一生懸命だったというところも好感がもて良かったですね。
—— これから工事を始める方へ、アドバイスをお願いします!
家にいながらにしての増改築でしたから、工事が始まる部屋の物を次の部屋へ移動し、順番に進めていくという方法でした。 違う場所に仮住まいがあれば悩まずに済むことがありましたが、工事の段取りや予算は大切ですね。
まずは設計側の方と話し合うこと。 わからないなりにも「こういう風にしたい」と伝えること。 作る人は一生懸命に考えてくれますから。